一度しかプレイできない
そんなゲーム、今まで聞いたことありますか?
Etekusatは、まさにその特殊なしくみで有名なホラゲーです。
ゲームが始まる前に、黒い画面で
また、このゲームにはセーブはございません。
そしてゲームオーバーもございません。
ということをご丁寧に説明してくれます。
正直、「今のは確実に死んだよな!?」という描写はあるんですが、まあゲームオーバー扱いにはならないので良いでしょう。
その代わり、本当にやり直しはききません。
筆者がこのゲームを知った理由は、キヨさんというYoutuberがたまたま実況していたからです。
ブラウザでプレイできるし、思ったより怖くなさそう(?)だったのでやってみました。
Etekusatの舞台は、ホラゲーあるある「謎の空間」です。
ステージといえる場所が
・墓場(Boneyard)
・森(Forest)
の2つあるのですが、どちらかに入るまでBGMがまったくなく、色もないグレーの空間が続きます。
ステージに入ったら「いかにも恐怖をあおるサウンド」が聞こえてくるので、怖いっちゃ怖いです。
ゲームを開始すると、「・・・」しか言わない主人公が道を進み、家らしきものに入ります。
そしてRobという男に会います。話はここからスタートです。
Robに話しかけると「墓場と森には絶対いくなよ!」と言われますが、行かないと話が進まないので無視しましょう。
あとは墓場・森の2ステージをそれぞれクリアするだけです。
各ステージで出てくる敵が「ぜったい逃がさない」とか「出口なんてない」とか意味深なセリフを吐くので必ず覚えておいてください。
(少しずつ伏線が張られ、裏でストーリーが進んでいます)
最終的には
・なぜゲームオーバーが無いのか
・なぜ主人公の名前が最後まで分からないのか
・敵キャラのセリフはどういう意味だったのか
といった疑問がほとんど解消されます。
ですが、良い気持ちとは言えません。
ネタバレになりますが、このゲームは結末が一つしかなく、しかもハッピーエンドではありません。つまり誰も幸せになりません。
Etekusatは逆から読むと「たすけて」です。
誰が助けを求めているかはプレイ後も分かりません。
が、救いようのない終わり方なのは事実です。
※ ヒントとしては、登場人物の名前がカギになっています。
Redrumを並び替えるとMurder(殺人)
RobはBro(兄弟)のアナグラム
他キャラの事情については、ゲームのラストで明かされます。
Etekusatはジャンルとしてはホラゲーです。
どの程度の怖さなのか知りたい人もいるでしょう。
結論としては、Etekusatは中級者~レベルのホラーといえます。
確かにBGMはいかにもな雰囲気ですし、「お前の墓」みたいなワードも出てきます。
ですが、最後までプレイした感想としては、怖さよりストーリーが優先です。
というのも、ホラゲーの中ではプレイ時間が短いタイプだからです。
プレイ時間は30分~1時間くらいを想定しており、大体そのくらいで終盤まで進めます。
謎解きもシンプルで、今までホラゲーをやったことがない筆者でも一発で分かるものばかり。
敵に追われる回数も1~2回程度であり、よほどのことがない限り何回かやれば逃げられます。
そのため、初心者でも割とすんなりクリアできます。
やってみた感想としては、けっこう楽しかったです。
一番のポイントはやはりストーリー。
単なるゲームというよりは、考えさせられる話でした。
ラストを見るまで意味が分からないと思うので、気になる人は空いた時間にプレイしてみて欲しいです。