どんな挑戦でもそうだけど、
「上手くいったかどうかの答え合わせ」
「解答」
はある程度、時間をかけて経験値がたまってきた時にできる、いわゆる分析になる。
野球は3ストライクで1アウト。
つまり、打者としては2回空振ってもオーケーな訳だが、
視力回復も1回目から当てようとするんじゃなくて、2回くらい迷っても良いか、くらいの感覚で
最初の2回は思いっきりチャレンジした方が気づきがあったりする。
たとえば、家の中でスマホを無くしたとしよう。
このスマホを探すとき、
自分の家の間取りを2分割して、A : B とした時に、
「たぶん、Aのあたりにありそう」
というくらいのことは分かると思う。
さらにAを
- A1
- A2
と2分割して、
「A1のあたりにありそう」
と予想も立てられると思う。これはなんとなくでも良い。
そして、A1を重点的に探して、それでもなかった場合、
A2にある可能性が高くなるが、A2でも見つからなかった場合、
ーーーーーーーーーーー
Aにあるだろう
ーーーーーーーーーーー
という予想が外れたから、今度はBにある確率が高くなる。
これでBを探しても見つからない場合、
Aにある説、
A1にある説がほぼ確実になってくる。
つまり「最初の捜索で見落としてる説」が強化される。
そして、最初にAを探しても見つからなかったという情報があるから、
A1の中でも最初に捜索しなかった意外な場所に落ちていたりする。
これは数学のベイズ推定という手法。
視力回復トレーニングを行う時も、
「1発目で成功させないとやばい、1回限り(今日が免許更新とか)」
という状況だと難しいが、
「2回くらいミスっても良いかな」
と許容範囲を広げると、上手くいく確率が一気に上がる。
なんでもそうだけど、
数回の失敗や、こういった段取り(ストラテジー)を組めると、ほぼ成功するパターンが多い。
何かしら予想をして、その予想に賭けて思いっきり勝負する。
これでコケた場合、第二候補が濃厚になるわけで、これでも失敗した場合
「そもそも方向性が違った」
と視点を変えてやり直せる。
それでも失敗した場合は、最初の予想は当たっていたけど「何かが惜しかった」確率が高くなるというわけ。
こういった
- 第一次
- 第二次
- 第三次
- 第四次
・・・という順番で攻めて、ズルズル外しまくってしまう、というケースはなかなか無い。
この段階的な運び方を頭に入れてから、
とりあえず
「いけそうなプラン、できそうなこと」
をいくつか編み出してみたり、
実行する順序なんかを考えてみれば良い。
「プランを3つ持っておく」
とか、
「まずA案、Bを考え、良さそうなA案をさらにA1案、A2案に分けて考えてみる」
とかやっておくと、
良い案が浮かぶ可能性が高くなる上に、
同時にバックアッププラン、Bプランもでき、
あとで振り返って検証するときの重要な資料にもなる。
余談だが、偉大なチェスプレーヤーの戦略の練り方はご存じだろうか。
それは以下4つだ。
< 1 >先を見すぎない
< 2 >戦略を充実させ、状況の変化に応じて見直す
< 3 >ライバルをよく理解する
< 4 >自分にとって有利な点を見つけ出す
先を見すぎない理由は、
不確定なことが多すぎて、打つ手が多いから。
考えることが時間のムダになることが多いから。
戦略を充実させるのは、
シンプルに選択肢を増やして、
最善の手を打てるようにするため。
ライバルをよく理解するのは、
ライバルの動きによって、状況がコロコロ変わるから。
そして、自分にとって有利な点を見つけるというのは、
勝利のために必須だから、だそうだ。
どんなに小さくても良いから、
自分にとって有利な点を見つけ、かき集める。
それを集めることでアドバンテージに変える。
視力回復する時だって、やっぱり、想定外のことがたくさん起こる。
そういう時は戦略プラン・シナリオを描いた方がいい。
それぞれが、
どの程度の確率で起こるかを想定して、
- 回復率はどの程度か?
- もし失敗するとしたらどの程度か?
というのをあらかじめ見積もっておく。
その上で、成功の保証がない領域に飛び込むというわけ。
ある程度見立てがあるから、
- 何を
- いつ
- どこで
- どうすべきか
というのも大体頭に入っている。
いくつか、ざっくりと起こりうるシナリオを想定する。
選択肢を持っておく。
そうすると、
実際にそれが起こったとき、
めちゃくちゃ対処がしやすいのだ。