競艇事故でサメに襲われて死亡した選手はいるのか

 

競艇、いわゆるボートレース。

ボートレース会場は基本「人工的」に作られているが、海・湖といった自然を利用したコースも中にはある。

人工物はともかく、海や湖コースならサメが入ってくるのでは?
もし入ってきたらサメに襲われて死ぬのでは?

 

ささいな疑問だが、ちょっと考えてみよう。

 

 

コースにサメは入れるか?

 

 

鳴門

丸亀

若松

徳山

宮島

下関

 

 

これらのボートレース場では、会場と海はあいだに防波堤をはさんでいる。
そのため、サメはコース内には入れない。

もちろん、環境が整備されていない昔(昭和30年代前後)は仕切りがなく、「THE海の真横」でレースをしていたらしいので、サメが入ってくる可能性もある。

 

が。

水泳選手ならともかく、爆音とともに猛スピードで横切る鉄のかたまりに
サメが突っ込んでいくとは思えない。いくら人間が乗ってるとしても。

 

まず、サメにとって人間はくそまずいのだ。

 

シャークアタックは

「エサのアシカ・オットセイに動きが似ているから人間を襲う」

という説が有名だ。

 

ただ、サメは人間を完食することはめったに無い。

一口試して「まずい、これエサじゃない。美味しくない」ということで
残った胴体やら腕・足やらを海中に放り出すのが一般的。

要は「ちょっと味見(噛まれた相手は大ケガ)」なのだ。

 

でも、スイマーならともかく、ボートに乗ったレーサーをそんな簡単に「味見」できるのだろうか?

 

 

競艇でサメに襲われた死亡事例

 

を探したところ、現時点でそんな事例は無かった。

日本・海外ともに、ボートレーサーがサメに襲われて死んだ事故はない。

 

というか、サメ死亡事故で断トツ多いのは

「うっかりサメがいる海域で泳いでたら遭遇しちゃった」

というもの。

 

乗り物に乗っていれば、基本死にはしない。

トリプルヘッドジョーズ(フィクション)のように船ごと沈めるサメならともかく、現実のサメなら乗り物に乗っていれば大丈夫。
(小型のボート・船は危ないが・・・)

 

なので、ボートレースでサメ事故が起きるとしたら、サメに食われて死亡というより、サメがボートに激突して死亡だと思う。速度を考えるとそうなる。

 

それか、

  • たまたまサメのいる海域でレースが行われて
  • たまたまシャークアタックの起きやすい降雨条件が重なって
  • たまたまサメが仕切りをすり抜けてきて
  • たまたまレーサーがボートから落ちて
  • たまたま、そこにいたのが人喰いザメだった

 

という奇跡的な条件なら可能ということだ。

 

あとは、全種類のサメが人食いではなく、サメによる死亡事故の9割以上が
「ホホジロザメ・イタチザメ・メジロザメ」のビッグ3によるものなので、

もしボートから落ちてサメがいても、この3つじゃなければ問題なし。

 

・・・無駄に長くなったけれど、分かったかな?